公開:2021/09/01
(2020年3月19日の投稿を分割して編集・再掲)
バッテリ状態追記:2024/06/21
交差点などでアイドリングストップ(以下 i-stop)でエンジンが止まる車が多く、横断歩道に立っていると再始動の音にビックリすることがあります。
燃費改善と排気ガスを少なくして環境に優しいということなんでしょうが、ゴー・ストップが頻繁な市街地ではバッテリに大きな負担がかかります。
(再始動の方式により、ディーゼルは特にバッテリ負担が大きい)
また、再始動のわずかな遅れが事故を招く可能性を指摘する方もおられます。
i-stop前提(始動・停止が頻繁になる=シビアコンディション)でエンジンオイルの交換頻度も上がり、頻繁な始動に対応する大容量バッテリの製造・廃棄など、ほんとに環境に優しいのか大いに疑問です。
同じように、これからは電気自動車(EV)だ!という大きな動きもありますが、
- EVに積むバッテリや元々の電気を作るときの環境への影響、
- 内燃機関の技術継承と自動車産業の雇用の確保、
- ガス欠ならぬ電欠への対応、特に災害時、
など、いろんな問題が真剣に論議されていないと思っています。
車に限らず、環境だ! エコだ! という風潮は何か本質を見逃しているような気がしてなりません。
その議論はまたの機会に譲るとして;
アクセラには i-stop OFF スイッチがついていますが、残念ながらエンジンを始動するたびに元に戻ります。
たぶん、他のメーカでも同じような設定と思います。
自分では上に書いたように i-stop の必要性に疑問を持っているので、その機能自体をキャンセルできないか調べてみました。
ネットではキャンセラを売っていますが、車内の配線に部品を追加するようなのがほとんどで、結構なお値段です。
オリジナルを損なうような改造はしたくないので調べていましたが、あるスイッチを外す(定位置からずらして作動しないようにする)という実に簡単な方法がありました。
アクセラの取扱説明書をよく見ると i-stop の条件はたくさんあって、すべてが成立しないと働かないようになっています。
istop が働く条件
(とても細かいので、分かりやすい項目のみ取扱説明書から引用)
– エンジンを始動し、一度走行したあと
– ボンネットを閉めて、エンジンを始動
– バッテリーの状態が良好
– 運転席ドア、ボンネットが閉まっている
– 運転席シートベルトを着用している
– エアコン設定が最大暖房/冷房 (A/C ON) 以外の位置
– 車内の温度とエアコンの設定温度がほぼ一致
– i-stop警告灯 (橙) が点灯/点滅していない
– ブレーキ負圧が十分に高い
– ハンドルを操作していない
– 停車している
– セレクトレバーがD/Mレンジ
– ATフルードが十分に暖まっている
– ATフルード温度が異常に高くない
– ハンドルがほぼ直進状態
– ブレーキペダルを踏んで停車した
条件の一つに
- ボンネットを閉めて、エンジンを始動
というのがありますが、この条件を満たさない= ボンネットを閉めずにエンジンを始動すると、i-stop しないということです。
これを調べた (気づいた?) TJさんはスゴイと思います。
ボンネット開閉を検知するのにロック部にマイクロスイッチが付いていますが、TJさんの情報を見るまでは、こんなところにスイッチがあるなんて思いもしませんでした。
このスイッチが働かなければ i-stop の条件が成立しないということです。
この方の車はCX-5ですが、アクセラにも同じ位置にスイッチがついていたのでやってみました。CX-5とはカバーなどが違っていましたが、基本構造は同じです。
スイッチはプラスネジ1本で止まっていますが、位置決めの出っ張りがあるので元に戻した時にずれることはありません。
外したスイッチは隙間へ入れておきます。
動作はあっけなくOKで、エラーなどはありません。
戻したいときはスイッチを元の位置へねじ止めすればいいだけです。
ボンネットの開閉がアイドリングストップに関係するような記述がホンダやスバルの取扱説明書で見られたので、マツダでなくても同じことができるのではと思います。
ただし、やってみようという方は、自己責任でお願いします
istop キャンセルがバッテリ寿命へどんな効果があるかはすぐには分かりません。
新車装着のバッテリは 2年7ヶ月で交換となりましたが、このうちistop が使われていたと思われる期間(前の所有者)は推定2年です。
新しいバッテリは車検2回分くらいは頑張ってほしいと思いますが、どうでしょうか
追記:
上記バッテリ交換は2020年11月20日ですが、2024年6月現在、バッテリの健全性(SOH)は100%です。
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