投稿: 2024/09/07
2023/07/12の記事を再構成
2022年10月にGardenaの刈り幅330mm 芝刈機を購入しました。
キンボシやバロネスなど国産製品もありますが、刈り幅と価格で決めました。
リール刃の再研磨(バックラッピング)は、キンボシでは必要な工具と研磨剤のセットを売っていて使い方の説明がありますが、Gardenaにはメンテ用品の販売はありません。
キンボシなどのラッピングの説明動画はいっぱいありますが、固定刃と回転刃の当たり具合は「自動調整」と書いてあってどんな機構かの説明は見つかりませんでした。
刃の切れが悪くなったわけではないですが、YouTubeの動画を参考に研磨剤だけ購入して実際にやってみました。
動画 (機材はGardena 400c) の中でも再々注意されていますが、
作業は危険が伴います。
このYouTuberは、8、9歳の頃に右手人差指の先を落とされたそうです。
リール刃を電動ドリルで回すので、子供の指なら簡単にカットされます。
自身の防護と、お子さんやペットが近づかないように十分ご注意ください。
以下は、上記動画内の情報とGardena公式サイトにある動画を参考に、実際にやってみたことです。
まず、ちょっと力が必要ですが、ハンドルを外します。
ハンドルを立てて内側に押し込むと外れます。
外さなくても作業はできますが、本体の取り回しが楽になります。
バックラッピングでリール刃を回すと車輪も回るので、車輪を浮かすように台をかまして芝刈機本体を置きます。
グレーのホイルキャップみたいなのを外すと車軸の端が見えるので、止め輪(ダルマ・クリップと言うらしいです)をラジオペンチなどで引き抜きます。
どこかへ飛んでいかないようにウエスなどを被せながらやると安心です。
ピンとワッシャを外して車輪を抜くとリール刃軸の小歯車が見えます。
小歯車を抜くとキーがあります。
キーは単なる板なので抜け落ちてしまっても大丈夫です。
小歯車は左右の車輪にありますが、左右で形が違います。
両方とも抜くことはまず無いと思いますが、間違わないよう内側に刻印があります。
写真のものは R となっていますが、芝刈りの時に押す方向に見て右側です。
ラッピングする時はキーを入れて、21mmソケットのロングタイプ(深型)をはめて電ドルで回します。
ソケットだけでは回した時のブレが大きいので、内径14mm (リール刃軸の径)、外径21mmのリング(プラスチック)を作ってソケットに嵌めています。
コンパウンドは「バロネス ジェルコンパウンド ミニ 100g」(粒度220)を使いました。
ホルツのバルブ研磨剤(粒度100〜120)なども使えるようですが、バロネスのは水性なので拭き取るのと刷毛などの洗浄が楽です、高価ですが。
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作業前にリール刃と固定刃に付いている芝草の汚れを落としておくのに、アルス刃物クリーナーがお勧めです。
剪定鋏や芝生バリカンなども作業後に刃面にスプレーして、10秒くらい置いてウエスで拭き取ると、刃についた樹脂が驚くほどきれいに取れます。
芝刈機は、作業後にウエスなどにスプレーして刃を拭いておきます。
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ラッピング作業:手袋必須!
電ドルを噛ませてリール刃を芝刈りとは逆方向に回転させながら、コンパウンドで研磨=ラッピングします。
逆方向に回すので、Back Lapping と言うようです。
まず、固定刃両側の調整ボルトをほんの少し締め込んで、電ドルでリール刃を回しながらコンパウンドを塗り付けるとジャリジャリという感じの音がします。
コンパウンドはリール刃に塗り付けておくより、幅2〜3センチの刷毛に含ませて回転中に全幅に往復させるといいと思います。
そのまましばらく回すと音が軽くなるので、またコンパウンドを塗りつけるというのを何度か繰り返します。
バロネスのコンパウンドはドロっとした液体なので刷毛に含ませやすく、また刷毛は水洗いでキレイになります。
チューブ入りのコンパウンドの場合はオリーブオイルなどで溶けばいいかと。
コンパウンドを拭き取って、芝を刈る方向にリール刃を手で回してみて、固定刃に当たっている感触がなければ完了です(コンパウンド分の隙間ができている?)
新聞紙や薄手のコピー用紙が全幅にわたってスカッと切れるようになればOKです。
今までもそれなりに切れていましたが、芝生の上で押してみると芝を刈っている!といういい感じになりました。
ネットで見ていると手押し芝刈機の音がうるさいというのが結構たくさんありましたが、Gardenaは買った時から気になるような騒音(?)は無く静かです。
Gardenaサイトの動画ではラッピングの説明はありませんが、固定刃とリール刃は接触してはダメ、最大0.1mm以下の隙間を空けると説明しています。
キンボシのラッピングコンパウンドのレビュー(コメント)を見ていると、
「コンパウンドを塗って芝の無いところで芝刈機を押せばラッピングできるじゃん」
というのがありました。
いわゆるバックラッピングでなくても良いということでしょうか?
いろんな動画や説明でも、実際に芝刈りするときの回転方向でラッピングするのは見当たりませんでした。
ただ、YouTube動画のなかに(機種は不明)、リール刃軸についている小歯車を左右入れ替えて、芝刈りするように押し歩くとバックラッピングができるというのがあり、ナルホド〜と思いました。
余計なお世話ですが、
だるまクリップのエッジ(たいがいバリあり)をヤスリで丸めておくと、戻すときに嵌めやすくなります。
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