スペイン」カテゴリーアーカイブ

スペイン – マドリッド (Madrid)

公開: 2018/12/01
編集: 2018/12/03

コルドバからマドリッドへはスペインの新幹線 AVE で移動します。
スーツケース透視とハンディスキャナによるチェックがありました。日本の新幹線も、運行本数が桁違いとは言え、何らかのセキュリティチェックが必要と思います。
 

駅のホームには何号車がどこに止まるのかの表示がなく、スペイン人らしき二人連れに聞いたら「少し前までは書いてあったけど、分かりませ〜ん」ということで、入ってくる列車を見て一緒に追っかけ、無事着席。マドリッドまで1時間46分、GPSアプリによると最高速度220Km/hくらいで、揺れもなく快適な旅でした。

ホテルへは12時ごろに到着、中心地から少し離れています。
スペインで何でフロリダ?と思っていたら、ホテルの前の大きな道路がフロリダ通り (Paseo de la Florida) でした。

ツーリスト向けという感じのとても大きなホテルで、ツアーグループでいっぱいでした。

フロントの対応はそれなりのもので、今回の旅行で泊まったホテルの中では一番下?、でも嫌な感じはなかったです。

チェックインして、サン・ミゲル市場 (Mercado de San Miguel) へ行ってみました。

ここはフードコートみたいなもので、店のカウンター(狭い!)が空いてればそこで、空いてなければ壁際といってもガラス壁沿いにカウンターがあるので、ビールも買ってきて飲み食いします。昼時で、観光客だけじゃないようですが、いっぱいの人です。
店の品定めに気を取られて、写真がないです。

サン・ミゲル市場の南に、カババハ (Cava baja) というバルの多い通りがあります。

こんなお店がいっぱいあって、
 

お店によっていろいろですが、ピンチョスがおいしいです。
   

フラメンコ
スペインに行ったら外せないので、旅行前に予約をしました。
グラナダでもタブラオがありましたが、夜9時とか10時ごろスタートで終わるのが真夜中あたり、帰りがちょっと危険かなと。
Corral de la Morería はショータイムが午後6時からあって、街の中心部で安心です。
予約の時は知らなかったんですが、ここはテレビの旅番組などでもよく出てくる超有名なお店でした。
午後6時に入店して食事、フラメンコは8時前にスタートです。

食事込みのプランもあったんですが、アラカルトで注文することにして、ショーだけ予約しました。

ここでは、タパスやピンチョスでなく、ちゃんとした(!)ディナーをいただきました。
   
   

フラメンコの舞台、右手が正面となり、 “かぶりつき” は何ヶ月も前から予約しているそうです

アンコールのときは写真OK

隣のテーブルのモスクワから来たという年配のカップルの奥様が、女性のダンサーがパンタロンで出てきたので、派手なフラメンコ衣装じゃなかったと残念がって(というか怒って)おられました。
踊っている時の床を蹴る靴音がすごいです、タップダンスの比ではありません。
手を叩く音も迫力があり、動作・拍手・靴音・バックの歌声が組み合わさって素晴らしいショーでした。
ホームページは日本語(なぜか画面切替が国旗でなく”日本人”)があり予約は簡単です。
翌日(マドリッド二日目)はトレド1日ツアーを予約してあったので、別稿で …

マドリッド三日目、四日目Madrid City Tour という市内循環観光バスのチケットを予約していました。(このサイトは日本語はありません)

ネットで予約するときに見た地図では、最寄りのバス停はデボド神殿 (Templo de Debod)の近くのようで、ホテルから歩いて行きました。


デボド神殿 (Templo de Debod)とは、アスワンダム建設による水没からアブシンベル神殿を救うため、スペイン政府が行った援助へのお礼として1968年にエジプト政府から贈られたものです。(地球の歩き方より)
内部が見学できるようですが、メンテナンス中で閉鎖されていました。


神殿は丘の上にあり、王宮や町並みを見晴らせます。

この日は、バス停がなかなか分からず、街の人に聞いても皆さん違うところ!を教えてくれましたが、結局、だいぶ離れた別のバス停でやっとこさバスに乗れました。

上の2枚と下の写真は、翌日に撮ったデボド神殿とその前のバス停に近づくバスです。

バスに乗り込むと、ドライバーとは別に受付カウンターがあります。
     
カウンターに担当者が座っていて、スマホの予約画面を見せるとQRコードをスキャンして、乗車券代わりのレシートをパンフレットやイヤフォンと一緒に渡してくれます。
バスを乗り換えた時はこのレシートを見せればOK、無くさないよう注意。

どなたかのブログに、2階席はイヤフォンの音が聞きづらくて分からなかったという記事がありましたが、乗った時に渡してくれるイヤフォンでも特に問題は無かったです。
USBケーブルを持っていけば、スマホの充電もOKです。

イヤフォンからは周囲の建物などの案内が流れてきますが、日本語もきれいで、バスが移動するのにうまくシンクロしていました。
2階席はオープンですが、手すりというか囲いの構造がバスによって違い、写真の撮りづらいのもありました。

以下は、バスから、あるいは降りてから撮った市内あちこちの写真(順不同)

有名なチュロスのお店 チョコラテリア・サン・ヒネス (Chocolateria San Gines)

日本語のメニューあり(アレルギー物質の表示も)、メニューの一番上のチュロス6本とチョコレート、ビールを注文しました。
   

マドリッドを象徴するという広場 プエルタ デル ソル (Pueruta del Sol 太陽の門)、
有名なシェリー酒のデッカい看板

クマとヤマモモの像

アップルストア、中へ入るとレイアウトなんかは日本と同じ雰囲気でした。
マドリッドにも4店あるようで、ここは Apple Puerta del Sol でした。

マドリッド自治政府庁

マドリッド自治政府庁の前にある道路元標

お昼に食べたシシトウ(?)の素揚げ、アンチョビの唐揚げ

アルカラ門 (Puerta de Alcalá) とその銘板

銘板には「1778 年、国王カルロス 3 世に」とラテン語で書かれているそうです。
ローマ数字の記法を思い出しました。


アルカラ通りとグラン・ビア通りの角にある Metropolis Building
Metropolis というのは保険会社の名前で、20世紀初めに別の保険会社のビルとして建てられたそうで、屋上の彫像は所有者が変わったときにこの女神ニケになったそうです。
白い外装と黒と金のドームの対比が目立つきれいな建物です。

マドリッドでは4泊して、正味2日半+トレド1日となりました。
行き当たりばったりで歩き回りどこへ行ってもビールかワインの写真で、旅行記のようには記録できませんが、とても楽しかったです。

スペインはどこの都市も、ホテルのレセプションなどを除いて、英語があまり通じないなという印象がありました(発音と耳が悪い?)。
日本よりはマシかも知れませんが、街中の表示なども英語が少ないと感じました。

ただし、困ったなという場面はありましたが不快感はなかったです。郷に入れば郷に従えといったところです。

マドリッド〜アムステルダム〜関西空港、アムステルダムから関空ははB787です。

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スペイン – コルドバ (Córdoba)

公開: 2018/11/13
動画追加編集: 2018/11/19

グラナダからコルドバへ移動、お昼ごろ到着。

コルドバは、ローマ時代にグアダルキビル川 (Rio Guadalquivir) を航行する船舶の上流へ到達できる限界に築かれたそうです。コルドバのあたりで川が大きく蛇行し、川幅も広くて港が作りやすかったんでしょうか。
他の多くの都市と同じように、ローマ帝国〜イスラム教〜キリスト教と栄枯盛衰の歴史を繰り返してきました、とエラそうな話は案内書の受け売りです。
個人的には花の街という思い込みがどこかにあったので、10月なら花はないやろな〜と思っていましたが、面白いイベントに出会いました (後述)。

ホテルの目の前が有名なメスキータ (La Mezquita、イスラム教のモスク) の南側ファサードで、グアダルキビル川にかかるローマ橋 (Puente Romano) も歩いてすぐです。

ローマ橋のメスキータ側にあるプエンテ門 (Puerta del Puente)

ローマ橋、橋の向こうに見えるのがカラオラの塔 (Torre de la Calahorra)


カラオラの塔は、イスラム時代の資料や模型などが展示されている、アル・アンダルス博物館となっています。
入ってないので、内部の様子は分かりません。

 

カラオラの塔から見たプエンテ門と “サンラファエルのトリウンフォのモニュメント”

ローマ橋(下流側)

メスキータの南東にアルカサルがあります。アルカサルは城を意味する一般名詞ですが、コルドバにあるのは “キリスト教徒の王たちのアルカサル” (Alcázar de los Reyes Cristianos) という長い名前が付いています。

右手に馬場があります

新大陸発見のための資金援助を求めて、フェルナンド2世 (Fernando el Católico) とイサベル1世 (Isabel la Católica) に謁見するコロンブスの像

庭園の噴水がきれいです
 

メスキータの方へ戻って、有名な花の小道 (Calleja de las Flores) へ行ってみました

BSの”世界で一番美しい瞬間(とき)” というコルドバのパティオ祭りを扱った番組で紹介されていた、おじさんと少年の像 (勝手な命名です) がありました。
これは、地元の作家ホセ・マヌエル・ベルモンテ (José Manuel Belmonte) さんの作品で、テレビ画面に映った Plaza de Manuel Garrido Moreno という場所を検索したらホテルの近くでした。

もうひとつ、番組で紹介されたベルモンテさんの作品がありました。これは場所がわからず、ホテルのフロントの女性に画面を見せたら知っていました。
写真の撮り方が下手で、花鉢に水遣りをする女性が背景に埋まってしまいました (泣)
 
ここは、何人もの観光客が入れ替わり写真を撮っています。

ちなみに、コルドバのパティオ祭りは毎年5月に開かれ、期間中は家々のバルコニーやパティオの花の美しさを競い合うそうです。

ウロウロしているうちに日も暮れてきて、

ホテル近くのバルへ
ビールとサングリア、ガスパッチョ、生ハム、コロッケ(?)
   
   

グラナダ二日目は、メスキータへ。
入場料は €10ですが、月曜〜土曜の朝8時30分〜9時30分は無料なので、8時過ぎに行ったらすでにこの行列 !
けっこう寒かったので(?)、ブレてます。

内部の二重アーチは有名ですね

アーチ部分を修復したのとオリジナルの違い。オリジナルの部分はレンガ自身の赤褐色(積んだレンガの端面が見えている)ですが、修復部のは塗装です。

メスキータ創建時にあったカトリック教会の遺跡、床のモザイクが保存されていました

礼拝の間の正面に、メッカのカアバ (Kabah) 神殿に向いているキブリ壁 (muro Kibli) があり、ミフラーブ (Mihrab) という小部屋のような窪みがあります。

ミフラーブの手前の天井、構造や装飾がなんとも見事で光の取り入れもすごいです。

実際にメッカを向いているのかミフラーブの前で方位を見てみると、左のように147°でした。
地球上の2地点の距離・方位を計算するサイトで、メスキータとメッカの緯度・経度を入力すると108°余りになりましたが、アプリの測定誤差かなと納得しました。イスラムの皆さまゴメン

 

 

 


メスキータ内の鐘楼、無料時間終了の9時半になったらガンガン鳴らしていました。

 鐘の音に追い出されて、市内を歩くことにしました。

ローマ橋の上流のミラフローレス橋 (Puente de Miraflores)

ビアナ侯爵邸 (Palacio de Viana)
典型的なアンダルシア風邸宅だそうで、パティオが12もありました。

比較的大きなパティオに入ると、前衛的というか全く雰囲気の違うものがあり、見てみると国際フラワーフェスティバルの展示の一つでした。

これは、イギリス、日本、スペイン、ベルギー、ロシア、中国の6人のアーティストが市内のパティオや庭園でオリジナルの作品を展示するお祭りでした。
その期間がなんと今でしょ!(古い?)ということで、他の展示も見に行くことにしました。

 

 

 

このパティオで展示していたのは、中国の Sherlovell Yu さんの “Flowing”


ロシアの Natalia Zhizhko さんの “Here Comes the Sun”

    

スペインの Lola Guerrera さんの “Perseida”


パティオ巡りの間もビールは欠かせません
     

日本の Hideyuki Niwa さんの “Driven by Passion”

イギリスの Carly Rogers さんの “Folly”

ベルギーの Mark Colle さんの “The Children of the Park”
     

パティオ祭りはもちろん季節が違いますが、こんな展示があるとはラッキーでした。

メスキータやビエナ侯爵邸、フラワーフェスティバルの展示場などを巡って、この日はヘルスケア・アプリによると14Km近く歩き回りました。

ホテル近くのバルで夕食(の一部)、サンミゲルを飲んでみました。

明日は、最後の宿泊地マドリッドへ列車で移動します。
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スペイン – アルハンブラ宮殿

公開: 2018/11/08
編集: 2018/11/08

グラナダ三日目にアルハンブラ宮殿 (Palacio de la Alhambra) へ行きました。

アルハンブラ宮殿の入場チケットは取りにくいと聞いていましたが、ナスル朝宮殿(Nasrid Palaces)への入場日時がオフシーズンに近い時期なのに空きが無く、日にちをずらしました。ハイシーズンでは3ヶ月前でも日時によっては難しいそうです。
また、予約時にパスポート番号や年齢、性別、自宅住所、メールアドレスなどの入力が必要で、とても厳しいです。無料の子供でもチケットが無いと入場できません。
かって高値で転売するブラックマーケット(?)があって、本人確認のために厳しくなったとタクシーの運転手さんが言ってました。


ところが実際には、予約完了時のPDF(プリント、スマホ画面)を係の人がゲートでスキャンするだけで、パスポートを見せろなどとは言われませんでした。
以前は、予約時のクレジットカードを確認してチケットを発行するなどいろいろやっていたようです。途中で出ても、再入場できます。
パンフレットは二人で行っても1枚しかもらえません。知らん顔して別々に通過すればもらえるかも。ほとんどスペイン語です。

LA ALHAMBRA と書いてある右が入口ですが、グループと個人に分かれています。
なぜか、グループの方に長い列ができていました。
この日は朝から雨で、結局午後遅くまで本降りでした!

ナスル朝宮殿の予約は午後1時だったので、先にヘネラリフェの方へ歩いていきます。
左手にアルハンブラ宮殿内の建物が見えます。

ヘネラリフェ庭園

こういった噴水があちこちにあって、水源は何?と思いました。
アルハンブラは丘の上にあるので、何らかのエネルギーを与えない限り、より高い位置に水源がないと水が来ないはずです。

宮殿のあたりは標高780mくらい ですが東側に800〜1000mの台地があり、そこの貯水池が水源という記事がありました。
この記事によれば、全長6Km、高低差20mの水路を作ったとなっています。
南東にあるシエラネバダの雪解け水が水源という記事も多くありましたが、水脈としては同じではないでしょうか。

敷地内に、水の塔に繋がる水道橋がありますが、ここまで来て貯水し、熊本にある通潤橋などと同じ原理(逆サイフォン)の閉じた管状の水路で噴水まで繋いでいるのではと思います。ただ、大規模な水道橋は現存していないので、貯水池からアルハンブラの丘までの水路も同じ形式ではなかったかと。
場所は忘れましたが、修復中?のレンガ造りの水路らしきものには蓋がありました。

日本では伏越(ふせこし)あるいは噴水管などと呼ぶそうですが、古人の技術は大したものです。

ヘネラリフェをぐるっと回って、アルハンブラ宮殿へ入ります。
糸杉が刈り込まれた「セカーノの散歩道」

サンタ・マリア・デ・ラ・アルハンブラ教会

カルロス5世宮殿、周りのイスラム建築と全く違うルネサンス様式

カルロス5世宮殿の内部

ナスル朝宮殿へ入るのを待っている人たちと、列に並んで!と追い返す係のおばさん
 

メスアールの間の木組みの天井

メスアールの中庭

コマレス宮のアラヤネスの中庭
晴れていれば、コマレスの塔が水面に映ってキレイなんだそうですが残念!

ライオンの中庭、言われないとライオンには見えないんですが … (カピバラ?)

建物内部の装飾は、壁も天井もすごいの一言です
 
 
 

繰り返しの文様はユニット化しているようですが、単にサンプルを展示してるだけ?
説明文には plaster とありますが、石膏と漆喰とどっちでしょうか?
  

宮殿中庭と水盤、雨の中きれいでした

Washington Irving がアルハンブラ物語を書いたという部屋があります
本は買いましたが、ちょっとしか読んでません

修復しているところの防護シートになぜか日本語が

雨の中、アルカサバから見た、ナスル朝宮殿入場待ちの行列

同じく、アルカサバから見たアルバイシン地区

アルハンブラについては旅行記が山ほどありますので、下手な説明はこの辺で …
歩き疲れて、雨も止んだので(雨でも行きますが)、ヌエバ広場のバルへ
 
カウンターのお兄さんが愛想が良くて、一緒に出てくるタパスもおいしかった

これはまた別のバルで、アンチョビの唐揚げ
 
アヒージョ

茄子の揚げ物+甘いソース

お昼もいったん外へ出たんですが、今日もビールばっかりの楽しい1日でした。
明日はコルドバへ
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スペイン – グラナダ(Granada)

公開: 2018/11/07
編集: 2018/11/07

マラガからグラナダへ、バスで2時間弱。
ホテルはアルハンブラ宮殿入口から徒歩5分くらいで便利ですが、街の中心からはちょっと離れています。街へ行き来するにはアルハンブラバスが便利です。
アルハンブラ宮殿(La Alhambra、宮殿・要塞、スペイン語で言うとラランブラだそうですが区別はつきません)、ヘネラリフェ(El Generalife、王族の夏の離宮)、アルバイシン(El Albayzín、イスラム教徒の居住区)の三つが世界遺産に登録されています。
アルハンブラ宮殿については別の記事にまとめます。

チケットの予約日時は2日後なので、ホテルでゆっくり朝食のあと、ぶらぶら宮殿の周囲を偵察(?)し、市内を歩いてみます。
チケット売り場の周りにたくさんの人がいますが、本日分は売り切れです!
 
当日券は、朝5時ごろからたくさんの人が並んでいるそうです。

脇の道を歩いていくとカフェ La Mimbre が … さっそくビールを、タパスも出ました。
このスペインオムレツはとても美味しかったです。
 


道の所々に一帯の地図の付いた標識が立っています。
大部分がスペイン語であまり役に立ちませんが、ナスル朝宮殿はチケットの時刻でないと入れませんよという注意は英語でも書いてあります。

 

 

 

アルバイシンのほうへ向かう途中の小高いところにサン・ニコラス展望台があり、アルハンブラ宮殿の全景が見えます。

ちょっと曇り気味で、雲が低いです。
この展望台は人気の場所で、たくさんの人が入れ替わって写真を撮っています。
後ろにサン・ニコラス教会の大きな建物があるんですが、そちらは誰もいません。

お昼をだいぶ過ぎて街中のレストランに入りました。ここでもビール …

ここで支払いを済ませ、いったんホテルへ戻ろうと市内を周回しているアルハンブラバスに乗った時に、財布が無いことに気がついたんです。ショルダーバッグをひっくり返しても無い!
逆方向のバスに乗りかけてホテル方向のバス停を探してウロウロしたんで、注意が逸れてスリの餌食になったんでしょうか。

 財布を無意識に尻ポケットへ入れていた?
 グラナダのスリはマラガに比べて上手?
って、言うてる場合とちゃうやろ !!!
今まで社用、私用で20回以上海外へ行っていますが、落とし物とか何かを盗られたのとかは初めてで、思い切り落ち込んでしまいました。

ホテルへ戻って、クレジット会社の緊急連絡先へカード停止の連絡をしましたが、被害はカード1枚、現金約€70、関空リムジンの復路チケットなどです。
旅行に必要でないキャッシュカードなどは抜いてあったので助かりました。

気を取り直して、ホテルからぶらぶら出かけて適当なバルをハシゴすることに。
左のが最初のタパスで、右のが2杯目のです。
  

グラナダ二日目は、アルハンブラ宮殿の北を流れているダロ河渓谷の北に広がるサクロモンテ(Sacromonte)の丘のほうへ行ってみました。
アルハンブラ宮殿とヘネラリフェの間の道を歩いてダロ河を渡ると、サクロモンテの手前にコルドバ宮殿というのがありました。グラナダにあるのにコルドバという名前がついている理由はわかりません。広い敷地ですが宮殿という感じはせず、パティオ(中庭)がきれいです。

コルドバ宮殿の前を北上して右折、サクロモンテ通り (Camino del Sacromonte)に入ると、坂道の崖に洞窟フラメンコのタブラオがいくつもあります。
その先に、ジプシー(スペイン語ではヒターノGitano)が住んでいた洞窟住居を保存した Museo Cuevas del Sacromonte (サクロモンテ洞窟博物館)があります。
(博物館のリンクページは英語ですが、半分くらいはスペイン語のままです)

このあたりの位置関係ですが、図の右上のピンクの部分がサクロモンテです。

洞窟博物館敷地内の各洞窟の説明板

用途によっていくつかの洞窟がありますが、内部が暗くてきれいに写真が撮れなかったので、詳しくは、高橋 樂さんの旅行ガイド を見てください。

洞窟博物館の展望台から見ると(高橋さんの記事ではトイレの前と書いてありますが)、遠くにアルハンブラ宮殿を望む絶景です。

ダロ河を見下ろす格好になりますが、ダロ河渓谷の斜面は北側と南側とが500mほどしか離れていないのに植生の違いが大きい、という詳しい説明板が3枚ありました。

博物館のある北側斜面(=南を向いている)は、日照時間が長く高温低湿で植生の多様性に乏しく、乾性植物と呼ばれる硬くて明るい色の種(リュウゼツランやサボテン)が多いそうです。確かに、地面が見えてとんがったリュウゼツランらしい群生が見えます。
はるかにアルハンブラ宮殿が見えている南側斜面は緑が濃く、木々が茂っています。

眺望を堪能して、ダロ河沿いにグラナダ大聖堂の方へ下ってきて、サンタ・アナ広場のレストランで遅い昼食(スペインでは普通!)
アルハンブラビールとシーフードパエリアを注文。(CERVEZAS=ビール)
  
美味しかった!

大聖堂近くのアルカイセリア通りに行ってみました。

この通りは、イスラム王国時代の絹織物の市場だったそうで、今は土産物屋さんなどいろんな小さいお店が密集しています。楽しくウロウロしましたが写真を撮っていないので、詳しくはこちらを、手抜きでスミマセン。

通りを抜けると、大聖堂の角の塔が見えました。

大聖堂の近く、カルメン広場(Plaza del Carmen)に面してグラナダ市庁舎があります。

ところが、知り合いが以前にスペイン政府観光局から送ってもらったパンフレットのグラナダ編に載っているのと違いました。

左の写真がパンフレットのもので、時計の上に紋章(?)がついたアーチ状の構造物が付いているんですが、今は時計が変わってアーチが無くなり、馬に乗った人物像になっています。
門灯(?)も無くなっています。

 

入口にいた警備員みたいな人にパンフレットを見せて聞くと、変わったんやろけど理由は知らんと笑ってました。パンフレットに 5th Edition(2011) とあったので、ここ何年かのうちに改装されたみたいです。
変なところに食いついてしまったみたいで、役に立たない情報でした。

その他、あちこちのバルをハシゴしながら、ホテルへ。
 

グラナダ二日目もビールばっかり飲んでいました。
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スペイン – マラガからジブラルタルへ

公開: 2018/10/31
動画追加編集: 2018/11/22

アバンザ(Avanza、スペインのバス会社)で、ジブラルタルまでの往復チケットを事前に予約しておきました。
ジブラルタルはイギリス領なのでバスはスペイン側のラ・リネア(La Linea)まで、マラガから片道約3時間。
朝6時45分の始発で行って、帰りは午後4時30分のに乗ってマラガ帰着が午後7時25分。
ホテルを早めに出て、バスセンターのスナックでパンとコーヒーの朝食。

定刻通り発車、10時前にラ・リネア到着。

まず、Vodafoneの店を探してSIM購入、€25。
店員さんに、テザリングについてLebaraではできなかった話をすると、それはキャリアの問題ではなくあんたのiPhoneがおかしい!となぜか強く主張されました。
今から考えると、たぶんAPNのことを言ってたのかなと思います。帰国後に調べたら、LebaraのAPNをインストールすれば使えるというネット情報がありましたが、確認はしていません。
話の最初に店員さんにはテザリング(tethering)という単語が通じず、internet sharingと言えば理解しました(発音が悪い?)。iPhoneでは、Personal Hotspot でした。

ともかくiPadに繋がるSIMを確保して一安心、歩いて国境を通過。
ジブラルタル・ロックが聳えています。

国境通過のスタンプを押してもらいたかったけど、係官らしき人がいなくてパス。
イギリス側へ抜けるとすぐにジブラルタル空港の滑走路があり、 AIR FIELD AHEADという標識が見えますが、ここで離着陸時に道路を閉鎖します。

下は、ジブラルタル・ロックへ登るケーブル(ロープウエイ)のパンフレットですが

図の左端がスペインとの国境。

ケーブルの途中から、北西方向;

ケーブル頂上の展望台からロックと滑走路、ほぼ北方向;

パンフレットにあるグレーのラインがトレッキングコースみたいで、ロックの頂上付近まで歩いて行けますが、そんな恐ろしいことはしません。
東側を見下ろすと、きれいなビーチがありました。

南西〜南南西方向を見る、左の方がジブラルタル海峡

ケーブルを下ってきて、ジブラルタルの街中へ戻ります

英国風パブ THE ANGRY FRIAR でフィッシュ&チップス、ビール込み二人で £21.35

昔はまずい料理の代名詞みたいなイギリス料理の中で、これだけはマシでした。
2012, 15年にロンドンへ行きましたが、今はどこでも何の料理でもおいしいです。
ここのもそれなりに美味しくビールも満足だったんですが、2杯目の1/2パイントのビール(写真は一杯目の1パイント)が雑巾ビールでした!
思わず、マネージャーらしき年配の女性にこれマズイよと言いましたが、ビールメーカーのムラがあるのよと取り合ってくれず。隣のテーブルの女性もちょっと飲んで残していました。ビールサーバーのメンテがなってないんじゃ!と怒鳴り(たかった)。

行きはシャトルバスでしたが、帰りは歩いて滑走路を渡ります

滑走路のど真ん中で左右を撮影、左が西向き(27)、右が東向き(09)
  
滑走路を横切っている道路は、ウインストン・チャーチル通りだそうです。

空港はイギリス空軍(RAF)が管理しています (デジタルズームはどうも …)

遮断機。道路はつながっているので大英帝国の土地でも右側通行です

ここで、まず無理やろな〜と思っていた奇跡(!?)が起こりました。
前方から人が来ないなと思っていたら、遮断機が下りて通行止めをしていました。
これって、離陸か着陸があるということ?
渡り終わって待っていると、ビジネスジェットが着陸してきました。
行く時にはeasyJetのB737が2機くらい駐機していて、こんなのが離着陸するとこを見たいなと思っていたんですが、なんたる偶然!小型機でも結構ですよ。
サーバ変更で動画もOKになりましたが、サイズ制限のため分割しています。

ビジネスジェットの着陸進入

 

着陸して、駐機場へ戻っていきます

 

遮断機が開き、交通再開

 

ネットで見てると、空港の離着陸予定に合わせてツアーを組まれる方もおられるようで、たまたまタイミングが良くて幸運でした。

バスに乗ってマラガのホテルへ帰ります。
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スペイン – マラガ(Málaga)

公開: 2018/10/30
編集: 2018/10/31

関西空港(KIX)からKLM オランダ航空でアムステルダム スキポール空港(AMS)へ
機材はBoeing777、デカイです

B737に乗り継いで、マラガ空港(AGP)に午後8時前に到着。
ちなみに、関西空港の作業用車両はほとんどが新車になっていますね。

マラガ空港から電車で市内中心部まで行き、SIMが無くGoogle Mapが使えないので、事前に地図をPDFに落としたものを見ながらホテルまで歩きました。
自信がないので途中で通りがかりの人に聞いたら、どう考えても真逆の方向を教えられて、遠回りになりながらも何とかホテルに到着。
フロントで聞いてみると、通りがかりの人が教えてくれた方向にとてもよく似た名前のホテルあるそうでした。

ホテルまでの途中、スーツケースを引いて歩いていると、Gパンの右尻ポケットに何か当たったような感触があり、振り向くと小柄な男が私のスマホを持って立ってました。
ゲッと思って睨んでいると、落ちましたよみたいな変な英語でスマホを差し出したので引ったくると、気をつけてねと言って歩き去りました。
スーツケースの車輪の音があったにしろまったく接近に気がつかず、ゾッとしました。
これがスリか〜気をつけなければと思い、それからは注意していたつもりが3日後に
グラナダでやられてしまいました。(涙 …)

翌日、SIMを買うのにVodafoneの店をフロントで聞いたら、どこも閉まってるで〜と言われてビックリ、日曜でした。
朝から雨で特に行き先を決めていなかったので、とりあえず、その翌日に予定しているジブラルタル行きのバス乗り場を見ておこうと行ってみたら、LebaraというSIMを売っているちょっと怪しげな(?)小さな店がありました。
(後で調べると、LebaraというのはVodafoneを使っているちゃんとしたMVNOでした)
英語が通じず説明がわかりにくかったですが、iPhoneSEに3GBデータのみのを入れてもらい€15。
インターネットなどスマホの動作は正常だったんですが、iPadにテザリングしようとしても繋がらないので店に戻って説明すると、これではできないよ、€40の別のならOK(らしい)。日本でもテザリング有料というキャリアもあり、とりあえず納得。
翌日のジブラルタル行きバスの到着地にVodafoneの店があるようで、そこでもう1台分を購入することに。

市内を歩いているうちに雨が止んで、雨上がりのきれいなコンスティテュシオン広場
(Plaza de la Constitución de Málaga)がありました。

この広場に面したカフェでビールを飲みましたが、店の名前は覚えてなくてビールの写真だけが残っています。

少し歩いて、どなたかのブログにあった BODEGAS(ワイナリーの意) EL PIMPIへ。
  

いっぱいの人で、なんとかカウンターを確保してビールと料理を楽しみました。
バルへ入ってお店の人の注意がこちらに向くと、覚えたてのスペイン語で
Dos cañas (ドスカーニャス=ビール2杯)
と言うと、写真のおじさんが飲んでいるサイズのビールが出てきます。
丁寧に言うには por fabor (ポルファボル=please)を付けますが、ドスカーニャスと言った途端にOK!とか言われるので、うまく続けられないことがほとんどでした。

さっきのカフェでは同じ言葉で頼んだのにグラスが違います。値段も違ったはず。
ネットの情報では、caña (カーニャ)が小さいグラス、cerveza(セルベサ)が大きいグラスと理解していたんですが、お店によって違うみたいです。

バルでは飲み物を注文すると、小皿に入れたタパスというおつまみが付いてきますが(全てのバルではありません)、このお店はメニューがあって料理として注文します。
カウンター内のお兄さんにオススメを3皿頼んでみんな美味しかったんですが、いつものことながら写真を撮るのを忘れました。
ビールに付いてきたクラッカーは、なぜかバッチリ写してます。

丘の上にマラガの砦(Alcazaba)がありました。

上まで行くとマラガ港が一望できます。坂がけっこうキツイですが、丸亀城よりマシ。

闘牛場も見えます。

街中でツーリング仕様(?)のタンデムを見かけました

あと、ピカソ美術館やピカソの生家の美術館へ行きましたが、日曜でどこも無料。 

夜は、ホテルに近いバルへ

この店では、ビールを頼むとタパスが付いてきます。写真のは別に頼んだのでたくさんありますが、無料でついてくるのはこれに似たようなのがビール一杯に一個。
毎晩ホテルへ帰る前にこのバルへ寄ってました。
要するに、一日中バルやカフェでビールばっかり飲んでいたわけです。
 

明日は、日帰りで、ジブラルタルへ行きます。
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スペインへ行ってきました

公開:2018/10/26
編集:2018/10/30

10月中旬にスペインへ行ってきました。
旅行中は3日くらい雨でしたがほとんど快晴、気温は大阪と同じくらいですが湿度が低く、日差しが強くても日陰に入るとカラッとして汗ダクになることはなかったです。
ただただ残念だったのは、アルハンブラ宮殿へ行った日が本降りの雨でした。
予約時にナスル朝宮殿(Nasrid Palaces)への入場日時が決まるので、どうしようもないです。この予約はいろんな意味で厳しいですが、詳しくはグラナダに関する記事で …

旅行は当初9月初旬の予定で、関西空港の台風被害でツアーがキャンセルになったんですが、運営する関西エアポート(株)のリスク管理のアホさには呆れました。
タンカーが連絡橋にぶつかったのは別の話ですが、人工島で変電設備を地下に置くか?
福島の原発が、ハリケーン対策しか考えていないアメリカの基本設計通り、非常用ディーゼル発電機を地下に置いてあったがためにあんな大事故になったのに。
島内に関西電力所管の20,000Kwの自家用ガスタービン発電機が2基あり、燃料の備蓄も1週間分、変電設備が生きていればエアコンの落ちた真っ暗な中で旅客が長時間放置されることもなかったはずだと思います。
(発電設備は20011年から(株)関電パワーテックが業務を受託)

橋桁が撤去されて途切れた関空行きの車道

グチはこのくらいにして、スペインに住んでいる人のブログでは4月と10月がオススメとのことで却って良かったと解釈して、マラガ(Málaga)+ジブラルタル(Gibraltar) ➡︎
グラナダ(Granada) ➡︎ コルドバ(Córdoba) ➡︎ マドリッド(Madrid)+トレド(Toledo)を巡った様子を順次まとめる予定です。

(スペイン旅行の文中のデータは、すべて2018年10月中旬のものです)
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