公開:2023/07/12
昨年10月にGARDENAの刈り幅330mm手押し芝刈機を購入しました。
ドイツ製にこだわった訳ではなく、日本のキンボシも評判が良くて検討しましたが、手動で刈り幅が広い(キンボシは200〜250mm)ので決めました。
リール刃の再研磨(ラッピング)は、キンボシでは必要な工具と研磨剤のセットを売っていて取扱説明書に使い方の説明がありますが、GARDENAにはメンテ用品の販売はありません。
日本製の芝刈機ならラッピングの説明動画はいっぱいあります。
刃の切れが悪くなったわけでhないですが、YouTube で詳しい動画があったので、研磨剤だけをAmazonで購入して実際にやってみました。
字幕が日本語にできるのを知らなくて英語の字幕を必死に読んでいましたが、ちょっとおかしなところはありますが日本語になり、よく分かりました。
この動画の中で再々注意されていますが、実際の作業は危険が伴います。
このYouTuberは、8、9歳の頃に右手人差し指の先を切り落とされたそうです。
リール刃を電動ドリルで回すので、子供の指なら簡単にカットされます。
自身の防護と、お子さんやペットが近づかないように十分ご注意ください。
まず、しっかりした台に芝刈機本体をひっくり返して置いて、
グレーのホイルキャップみたいなのを外すと車軸の端が見えるので、止め輪(ダルマクリップと言うらしいです)をラジオペンチなどで掴んで引き抜きます。
どこかへ飛んでいかないようにウエスなどを被せながらやると安心です。
ピンとワッシャを外して車輪を抜くとリール刃軸の小歯車が見えます。
小歯車を抜くとキーがあります。
キーは単なる板なので抜けてしまっても大丈夫です。
(キンボシではキーの形で左右を決めているので、取り付ける時は注意が必要です)
小歯車は左右の車輪にありますが、左右で形が違います。
両方とも抜くことはまず無いと思いますが、間違わないよう内側に刻印があります。
写真のものは R となっていますが、芝刈りの時に押す方向に見て右側です。
YouTubeでは、電ドルにキーにはまるソケットを付けてリール刃を回しています。
動画の中ではサイズが分からなかったんですが、コメントに「21mmソケットの標準型ではダメでロングタイプ(深型)でうまくいった」というのがありました。
CADで描いてみると、キーの長さからして対辺(二面幅)21mmの六角形に入ります。
電ドルが繋がるようにジョイントを作ることを考えてたんですが、21mmの深型ソケットとソケットアダプタを即注文しました。
ただ、ソケットだけでは回した時のブレが大きいので、内径が軸径で外径が21mmのリングを作ってソケットに嵌めています。
新聞紙やコピー用紙を使って切れる状態を確認し、固定刃を調整してラッピングしますが、動画を通しでみるとだいたい分かります。
作業前にリール刃と固定刃に付いている芝草の汚れを落としておくのに、アルス刃物クリーナーがお勧めです。
剪定鋏や芝生バリカンなどの作業後に刃面にスプレーして、10秒くらい置いてウエスで拭き取ると、刃についた樹脂が驚くほどきれいに取れます。
芝刈機でも、作業後にリール刃と固定刃にスプレーしてウエスで拭き取り、Kure5−56などをスプレーしておくと次の作業時の音が違います。
リール刃にコンパウンドを塗り芝刈りとは逆方向に回転させますが、Back Lapping と言っているのはこの意味のようです。
コンパウンドはチューブ入りなので、動画のような刷毛ではなく歯ブラシで塗り付けました。
動画で使っているのは日本でも売っているホルツのバルブ研磨剤ですが、粒度100〜120のコンパウンドなら良いみたいです。
Thanks Sam’s Lawn
コンパウンドを塗り付けて、回転方向を間違わないように電ドルで数分回し、固定刃をほんの少し追い込んでコンパウンドを塗り足してまた数分で、リール刃の端面がキレイになりました。
刃をウエスで拭いてカーポートで押してみると音がスムースというか高い音が消えて、実際に芝刈りしてもいい感じになっています。
キンボシのラッピングコンパウンドのレビューを見ていると、
「コンパウンドを塗ってアスファルトなど芝の無いところで芝刈機を押せばラッピングできるじゃん」
というのがありました。
写真を見ると固定刃を調整しないタイプのようですが、いわゆるバックラッピングでなくても良いということでしょうか?
いろんな動画や説明でも、逆回転でラッピングする理由は見当たりませんでした。
ともあれ、完了したらコンパウンドを洗い落として、Kure5−56などをスプレーしておきます。
余計なお世話ですが、
だるまクリップのエッジ(たいがいバリあり)をヤスリで丸めておくと、戻すときに嵌めやすくなります。
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