武漢ウイルス

公開: 2020/4/7
アップデートをしていないので、記載のデータは2020年4月初旬のものです

政府の緊急事態宣言が出されることになりましたが、最前線で医療にあたっておられる医師や看護師だけでなく、サポートに当たっておられる病院や救急搬送のスタッフなど、見えないところでご苦労されている方々にも心より御礼申し上げます。
何もできない一市民として、迷惑をかけないよう Stay Home を心がけています

註: 中国・武漢で発生した感染症であるため武漢ウイルスと呼んでいます。

ウイルス蔓延を楽観視していたであろうヨーロッパ各国やアメリカでは大変なことになっています。
特にスペイン、イタリアなどは悲惨です。
ミラノでは世界的な繊維機械の展示会(ITMA)が4年ごとに
前後通算5回開かれ、私は95年秋に10日間出張したことがあります。
朝は通勤の車で渋滞がひどく、郊外のホテルから市内の展示会場まで3時間くらいかかるので、毎朝6時前に迎えのバスが来ました。
当時は展示会場とホテルの往復で街中に出たことはなく、中国人を見かけた覚えはありません。
今は「ミラノはイタリアにおける中国人の首都」と呼ばれてイタリア全体で30万人とも40万人とも言われる中国人が働いているそうです。
それだけの人が春節休暇明けにウイルスを持ち帰ったんでしょうか。

武漢ウイルスについて、ジョンズホプキンス大学のサイト 世界中の感染者や死亡された方の数字をまとめています。
BCG接種の有無と重症化に相関があるのではという 論文 も出ていましたので、それを含めて人口比などでG7メンバーといくつかの国をチェックしてみました。

(緑の国名がG7メンバー、中国は公表数字を信用できないので除外)
感染者数はアメリカが最多です 

人口百万人当たりの感染者数はスペインが最多で、日本の100倍以上です

人口百万人当たりの死亡者数もスペインが最多で、日本の400倍以上です

表のBCG欄は、
X = BCG接種を中止、または特定のグループのみに実施
O = ほぼ全ての国民に実施

BCGとの相関で死亡者数を見れば、スペインとポルトガルが国境を接しているに10倍近い差がありますが、BCG接種をしていないオーストリア、ドイツ、カナダがポルトガルを下回っていますので、他の要因も大きいのではと思います。

これらのデータで見ると、日本の数値がいずれも極端に低いことがわかります。
感染者数が少ないのは検査数が少ないからだと言われていますが、人口百万人あたりの死亡者数を見れば、先進国の中でとてもよく踏みとどまっていると言えるでしょう。

政府の方針を闇雲に批判する評論家など多数おられますが、医療関係者の献身的な努力によって支えられている結果だと思います。
政府や各自治体は、まだまだ油断はできませんが、頑張っている医療関係の皆さんに十分に報えるよう手厚い配慮をお願いします。

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